これが実話なのかー…と思ったり
こういった実話ベースの映画で、しかも誰かの視点に基づいた構成だと、どうしてもその人の主観とか虚像が入るなと思う。
父親からあるべき姿を洗脳のようにすりこまれたり
父親の期待に応えられない=存在の否定のように感じたり
自己肯定の尺度が父親からの認知になっていたこと、兄弟との相対的になっていたことで
息子たちはとても苦しかったのだろう。
ケビンが兄弟のことを相談すると、決まって父も母も、「兄弟で解決しなさい」といっていたのは、なんだったんだろう。
無関心の表層なのか?あるいは彼らにも余裕はなかったということなのか?
母親も相当苦しかっただろうなとか思ったりもした。
実話に基づくドラマとしては、本当に衝撃的な展開。最後の天国みたいなシーンにはシラケてしまったけれども笑
しかしやはり、この手の存命の主役が語るドラマは主観が強すぎて、周囲の描写が薄くて面白みにかける。
プロレスのシーンは痛そうで怖くて、薄目で観た。
ザック・エフロンの筋肉は隆々ですごかったが、レスラーのそれとはだいぶ違っていた。
レスラーの筋肉って、丸くて弾力の下に硬い筋肉があるイメージ。一朝一夕には作れないんだろうな。
映像としては、扉の枠越しに写る部屋のショットが好きだった。