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Day of the Reaper(原題)のizuのレビュー・感想・評価

Day of the Reaper(原題)(1984年製作の映画)
3.8
(笑)

裸エプロン+黒頭巾という萌える見た目の人喰殺人鬼さんが護送中に逃げ出し、町や森の人たちを狙うよ~というSOVホラー。

人生初のSOVは80年代にSOVホラーの火付け役となったティム・リッターの中でもトップレベルでポンコツでありへっぽこと名高いこちらを選択。

いやぁ~酷い。全てが良い意味で。

チープとか安っぽさがそこらのへっぽことは比じゃなくてですね、一応ジャンルとしては殺人鬼が次々殺す、いわゆるスラッシャーとなっているんですが、普通の映画ならば

殺人鬼がナイフを振りかぶって刺す→被害者が血を吐いたり痛そうな描写が映る→死ぬ→死体→そこから死体にオーバーキル、とかだと思うんですよ。この映画は違います。

殺人鬼が刺す→既にグチャグチャの死体をオーバーキル。~完~

基本的にこの映画でぬっ殺される人は黒頭巾に反撃したりしてダウンさせる→ふぅ、もう安心安心→黒頭巾が起き上がる→うぎゃあ、これを繰り返して死んでるだけですし黒頭巾が真後ろに立ってても1ミリも気づかないくらいにはアホしか登場しないのでもはや笑いしか出ない。

ヒロインが黒頭巾に追われて遮蔽もなんもない倒木か壁に隠れ、1mもないくらいの距離を横切っても黒頭巾が気づかずヒロインが逃げれた所なんか笑っちゃいますし、バラバラに解体した死体の手首は動いてるし、ヒロインを追いかけてる殺人鬼がな~~~んもない所で盛大にズッコケる所とか言い出せばキリがない。

というか作中全体でずっと流れてるこのヘニョヘニョビヨビヨのBGMは何?笑

とまあ、ゴアの質としてはそこまで悪く無いんですがそれ以外は有り得ないレベルのへっぽこ具合で終始笑いしか出ません。
逆に、この手のへっぽこに耐性がないと「????」と困惑しか出ない事でしょう。

にしてもこのジャケットのつまらなそう具合を遥かに上回るとんでもないへっぽこっぷりに感服いたしました。
これがSOVホラーかぁ~世界は広いぞ~

視聴 2024年2月14日
izu

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