行方不明の恋人を探してアマゾン川を遡る歌姫の心の旅を描く、ロマンティックオペラ。
96年ぶりに上演されたスペイン語オペラだそうで、舞台もアマゾンなので全く違和感なく、むしろしっくりきました。
アマゾンをイメージさせる美しい舞台装置、船上とわかるが圧迫感がない可動式の大道具演出は観ていて新鮮で面白かったです。
また愛嬌あるアマゾンの動植物を想起させる鮮やかで艶やかな衣装を纏ったダンサーたち。リアルな造形の動物のパペットはその動きまでリアルで美しく、素晴らしい操演者たちによって短い時間でも強烈な印象を残しました。
歌手たちの奏でる愛の歌は、自分に向けたもの、未来に向けたもの、他者に向けたもの様々でしたが寂しさの中に深く熱い愛情を感じられました。
ファンタジー作品なので、オペラを観るならこの作品が最初だとすごく最適だと思います。
もしMETライブビューイングが気になっている方がいたらおすすめです!
