おどろきの白鳥

NO選挙,NO LIFEのおどろきの白鳥のレビュー・感想・評価

NO選挙,NO LIFE(2023年製作の映画)
3.8
フリーライターが選挙取材するのを取材する、ってのを通して、「選挙の今」=日本の今、を浮き彫りにする試みは面白かった。

集英社「プレイボーイ」を軸に活動する畠山理仁氏は、政治的偏向も支持政党もなく、
全ての立候補者に(いわゆる「泡沫候補」にまで)取材に行く平等な姿勢がよかった。
畠山氏の姿から思ったのは、「とにかく選挙に行く必要性」「投票することの大切さ」であること。
政治についてと、今の国の状況を考える機会を設けてくれただけでも、この映画に意義はあると思いました。

民主主義ってのはコストがかかるし、今の民主主義は崩壊しつつあるなと。
金を持っているところの組織的選挙の仕方の汚さも感じましたし。
新興勢力の政党は、明らかに金と知名度獲得が目的で、言ってることとやってることの乖離した異常性も見えました(一部には既に逮捕者も出てますしね)。
「実家の事業を継がせられない(二世三世の)馬鹿と、売れなくなった芸能人と、反社並のゴロツキたち、の行き着く先は政治家」なんではないかという疑問すら抱きました。