ひな鳥ピヨー

Saltburnのひな鳥ピヨーのネタバレレビュー・内容・結末

Saltburn(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

大学デビューに失敗し鬱屈としていた奨学金の青年が一軍御曹司のモテ男とハプニングから仲良くなって~
仲間内の飲み会に呼んでもらっても浮いて陰口で劣情
不興を買ったからこれで終わりかと思いきや…
訃報で同情されて実家にご招待滞在で事態は不穏な雰囲気に


とても絶妙に気持ち悪いというか不快になる人物像
図々しいのにネチョッとした卑屈さと悪い意味で我が物顔で順応しちゃう感じ
そっちはそっちで何だコイツってなっても取り入るのが上手い"虎の威を借る狐"な取り巻きとかとは違う家族の一員としての振る舞いと心の隙間にある承認欲求を絡めとるのが詐欺師よりも異常者の狂気

使用人だけが蝕んでいく過程を冷静に見抜いている。

バレて絶体絶命かと思ったのに"窮鼠猫をかむ"みたいな不気味さがある。恋よりも粘着質な感情

振り切った悪役やサイコパスって創作物には付きものだけど、ここまで嫌悪感しか抱けないキャラクターも珍しい
ラストに使用人頭が一矢報いてって勧善懲悪ならまだよかったのにそうはならなくて胸糞で不快な吐き気だけ残して終わった。
蜘蛛や蛾の虫けらだとまだ侮っていたのが間違えだったわー、トドメは一気に躊躇なくだね。

久しぶりに悪寒鳥肌もの