ボンドが戦車に乗ってサンクトペテルブルクを爆走するあのシーンをスクリーンで観れたことに興奮が止まらなかった。
マーティン・キャンベルのアクションシーンは1級品でほんとに素晴らしかった。特にロシア軍に捕まってからの脱出劇→逃走劇→追走劇の流れが最高であった。
脱出劇ではやはり素早いカット回しが達者であった。そして逃走劇では、ボンドが走った後に床がバチバチと爆発する演出が、観ていて気持ちよさがあった。最後に追走劇は言わずもがな、街並みを破壊しながら戦車で無双するボンドに、もはや笑うしかなかった。あれを撮影できたのが凄い。
ピアース・ブロスナンもエロい系ボンドなんだけど、その色気はショーン・コネリーとは逆で、必ず女性をオトせる自信と気品に満ち溢れているものである。コネリーはいつの間に女性が寄ってくる色気で、ブロスナンは女性をオトす色気なのだろう。
ブロスナンボンドは、キャラクターのバックグラウンドが重くて、それがリアリティを生んでいて最高なんどよね。
冷戦空けたはずなのに、えげつないほど、ロシアを敵として描いていることに驚きしかない。
