まっきー

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のまっきーのレビュー・感想・評価

4.4
『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』という映画の前章を公開日、一番早い回で見た。
原作は見たことがなかったのだが、1月に公開された本予告を見てすぐに公開日をスケジュールに書き込んだ。

初めて見るキャラクターなのにあのちゃんの声がドハマりしているように感じたのと、幾田りらの声がシンプルに良いのと、青春×世界崩壊という構図が好みだったというミーハーな理由で見ようと思ったわけだが、この最初の感覚はとても正しかった。

見ながらとにかく感じたのは、あのちゃんの声優としての演技のすごさ。
4人が手をつなぐシーンの直前のセリフで心を持っていかれた。
幾田りらの声もずーっとよかった。

映画で初めて触れたストーリーも非常に良かった。
映画を見終わり、そのまま漫画喫茶で12巻分全部読み切った。
浅野いにおという原作者については『おやすみプンプン』という漫画で1週間ほど気分が落ち込まされたトラウマがあり、覚悟はしていたが、やっぱり浅野いにおだった。
『おやすみプンプン』もそうだったが、良いことも嫌なことも全部含めて世界を描こうとしているのが本当に恐ろしい。
連載時期を何回も奥付で確認してしまうくらい、現在の世界を10年前から描いているのが怖すぎる。
それくらい人間や日本人や私は同じことを繰り返しているということをむごたらしく思い知らされる作品であった。

他にもあのちゃんメインの主題歌と幾田りらメインの主題歌がキャラクターの雰囲気にリンクしていて最高だし、おんたんの兄貴マジでイケボだし、原作から改変されている箇所も初見では違和感なく見られたのもすごい。

原作を通して読み、結末を知った上で、後章が本当に楽しみである。
まっきー

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