東京上空に謎の巨大な物体が浮かんでいる世界で女子高生達が平和な日常を過ごすお話
原作も浅野いにおも知らないまま観たけど素直に面白い。
教室や学校の中は平凡な日常と何も変わらない光景が広がっているが、外に目を向けて目を上げるとそこには非日常的な異物が漂っている。世界観説明とキャラクター説明を同時に果たすようなオープニングシークエンスから一気に惹き込まれた。
その後も日常アニメのように日常は淡々と進んでいくが、しかし明らかに巨大な異物は無視できないぐらいの存在感を放っている。時折自衛隊や政府の内部の様子や侵略者駆除（仰げば尊しとナショナリズムに乗せて描かれるあの露悪さ‼️）が描かれることで確かに「何かが起こっている」ものの、決定的な破滅は来ないままどこか歪んだ日常を過ごしている...一見グロテスクに見えるし確かにグロテスクでしかないその構造は客観的に見れば「ヤバい」のだが、劇中のあるセリフが示す通り、グロテスクな構造が日常に根付いた世界なら大人しくそれを受け入れて（私だけを見て）生きるしかない、ということがその後の顛末も含めて印象的。死や破滅と隣り合わせの日常って最高なので...
「知ってる」と伝える場面の演出の弱さや所々の演出のチープさは滅茶苦茶引っかかったものの、過去パートが滅茶苦茶好きなやつだったし終わり方もかなり良くて大満足。あのラストカット...‼️‼️
後編も期待！面白かった！！
