ちゃみろー

ミシシッピー・バーニングのちゃみろーのレビュー・感想・評価

ミシシッピー・バーニング(1988年製作の映画)
4.6
地味系のストーリーの中に派手なバーニングシーンを効果的に配して映像の鮮烈さがあり退屈させない。ジーン・ハックマン演じるFBI捜査官とキーパーソンの保安官補夫人の淡い大人の恋もしつこさがなく絶妙なさじ加減。保安官補夫人のラストシーンのきっぱりした所作は「ノーカントリー」を思い出した。主役のコワモテ捜査官はジーン・ハックマン以外には考えられないはまり役。(ポパイ、やっちまえー!)と何度思ったことか。シリアスな社会派ドラマなのに、後半はハングマンっぽいシチュエーションもあるのが面白い。こういうひとりひとりの「普通の市民」の社会的責任をするどく突きつけてくる映画って今の日本では絶対作られないし、KKKのIS感とか国や時代を超えて訴求する力のある傑作。
2016.8.28 イマジカBS(録画)(字幕)
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