Jonayama

続・荒野の七人のJonayamaのレビュー・感想・評価

続・荒野の七人(1966年製作の映画)
3.5
大ヒットした荒野の七人の続編。

一度は守りペトラと結ばれたチコが残った村が再び荒くれ者たちに襲われ、男たちが奴隷として連れ去られてしまう。
さらわれた夫、そして村の男たちを救うよう請われたさすらいのガンマン、クリスと再会したヴィンは人手を集め、古き友を救うため救出に向かう。


前作で生存したクリス、ヴィン、チコ、そしてペトラは再登場するもののユル・ブリンナー演じるクリス以外は全員キャスト変更がなされており、顔のタイプも全然違うため邂逅シーンが観ていて盛り上がらないのと前作のインパクトが強すぎて新規メンバーがややパンチに欠ける印象を受けてしまうものの、一つの西部劇として観た場合それなりに楽しめる作品になっていると感じた。

映画レビューを眺めていて思うが前作が素晴らしすぎると続編は比べられて実情以上に厳しく批判され相対的に減点されてしまいがちだ。
あの大傑作の続編が"それなりにおもしろい"じゃダメなのかもしれないが個人的には名作ではないが決して駄作でもないと思う。

低音ボイスと鋭い眼光のユル・ブリンナーは最高にカッコいいし続投したエルナー・バーンスタインのスコアもいい!
個人的にロバート・フラー演じる新しいヴィンと無法者のルイスがけっこう気に入った。

前作のカルデラとは違う動機で攻めてくる荒くれ者集団の長ロルカや神父の登場など前作をなぞっているようで新たな要素も交えた本作を個人的には決して嫌いにはなれない。
Jonayama

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