はる

雪山の絆のはるのレビュー・感想・評価

雪山の絆(2023年製作の映画)
4.3
アンデス山脈の奥深く、人里離れた山地に飛行機が墜落。
乗員乗客45人のうち29人が死亡したが、16人は72日間に及ぶ雪山でのサバイバル生活の末に生還。
1972年、ウルグアイの航空事故の実話をもとに描いた人間ドラマです。

植物さえ生きられない過酷な環境で、彼らはどうやって生き延びたのか?
雪山なので水はどうにかなるとして食料は?
想像はしても口に出す事をはばかられるあのタブーについて描かれています。
実話ベースの映画でここまで赤裸々なものは見たことがありません。
極限の精神状態で頼りになるのは信仰より仲間との絆でした。
私なら死んだほうが幸せと考えてしまいそうですが、それでも生きようとする理由も教えてくれました。
生還後もトラウマに苦しんだことでしょう。きっとその時も雪山の絆で助け合っていたんじゃないかな。

アカデミー国際長編映画賞にノミネートされています。『PARFECT DAYS』のライバルですね。
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