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Ryuichi Sakamoto | Opusのzooのネタバレレビュー・内容・結末

Ryuichi Sakamoto | Opus(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

 坂本龍一、最後の配信ライブを映画化。配信は受験の為視聴を断念したが、最高の環境での視聴が初めてで良かったと今思う。
 premium theaterのプレミアボックスシートにて視聴。
 疑う余地が微塵もない。さすが教授と言わんばかりの1時間43分間もの音の粒に包み込まれた。
 先日観に行った坂本龍一が生涯最後となるシアターピースを手がけた劇場「TIME」では坂本龍一らしい先鋭的な音楽が聴けたが、やはり坂本龍一の音の良さはピアノに出ると感じている。
 深みのある和音から伸びやかな倍音まで計算し尽くされた楽曲。メロディアスな曲ではその美しさに思わずため息が出るほどである。何よりそれを表現し尽くすピアノの腕前には感無量としか言いようがない。
 個人的にはMizu no Naka no Bagatelleからの流れがめちゃくちゃ好きだった。思わずApuaで涙がでた。その次のTong Pooも良かったし、その次のThe Wuthering Heightsもplaying the pianoならではのピアノverがとてつもなく良かった。あーもう全て良かった!笑
 教授のピアノは決して煌びやかな音ではないけれど、一音一音が重くてでも鮮明で、言い表しずらいが鈍い音と言うか、何かに優しく包まれている様な音の響きなのが堪らなく好きなんです。
 改めて映画館の最高の環境で教授の音楽を浴び、美しいモノクロで教授の演奏中の表情も見れて良かった!
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