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新解釈番町皿屋敷 お菊寺のオリオンのレビュー・感想・評価

新解釈番町皿屋敷 お菊寺(2023年製作の映画)
3.8
ワォ!
面白かったんですけどぉ🤩

全体的に、どことなく安っぽさを感じてしまうんだけど、敢えてそれがいい効果を生んでる典型的な作品。

三話から成るオムニバスで、本作のコンセプトに沿って第一話が『参』から始まり、第二話が『弐』、三話目が『壱』というふうに、エピソードが“数下り(カウントダウン)”していくことに、細かいこだわりが見れて好印象。

参 数下り【呪い写る】
★★★★☆
まぁよくある心霊写真絡みの怪談っちゃぁそれまでの話なんだけど、地味で安っぽい作りなのが功を奏して、結構ジワるエピソードになってます。
ストーリー運びが上手いです。

弐 数下り【通報者不明の110番】
★★★☆☆
これも怪談としてよくある話ではありますが、ノイズに混じった不気味な緊急通報の声が妙にリアルで、これまたジワります。
でも最後のシーンは、怖さの表現が白々しく感じて萎えました。

壱 数下り【犬屋敷の怪】
★★★★☆
犬屋敷って、はぁ~ん、そういう意味の犬屋敷ね。
これはちょっとした変化球を放り込んできましたね。異色です。
キ◯ガイのヒトコワ系&胸クソです。
ジワるというよりは、ガツンと怖さを煽ってきてますね。
ジャンプスケアを一発かましてくれるので注意です。

どのエピソードもそれぞれ“数下り=カウントダウン”の要素を、必ずどこかのシーンで入れてきます。
どれも恐怖へのカウントダウンの意味合いなんですが、これがこの作品の最大の演出になっていて、かなり効果があったと思います。

古典怪談『番町皿屋敷』とは、ほとんど関係のないストーリーになってますので悪しからず。
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