ヲタさん

アメリカン・フィクションのヲタさんのレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
4.2
本屋のシーンで主人公が自分の著書が「黒人文学(アフリカ系アメリカン文学)」に分類されていて憤るシーンがありますが、それに象徴されるような「白人が望む黒人像」を消費しているアメリカ社会に対する強烈な皮肉をこめた上質なコメディです。割と軽めに仕上げているのが良かったです。
ジェフリー・ライトさんのシニカル且つ悲哀に満ちた演技が際立っていました。
多様性の時代とか言われてますが、人種、性別、世代、政治的立場などその人本人を見ずにわかりやすく分類して一括りにしてしまっている現代人に一石を投じていると思います。
自戒も込めて。
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