皮肉が効いたシンプルな設定で、生々しいけどどこかほんわかする雰囲気がある作品だなと思った。
自分が世間に受け入れられたいと思う作品は売れず、ありがちな「黒人の物語」ばかりが消費される世の中にうんざりする主人公が、いきなり吹っ切れて、完全商業用の「黒人の物語」を書いたら、めちゃくちゃ売れるという話。
一番いいなと思ったのは、人種差別、同性愛への無理解、介護、貧困とか、そういう複雑に絡み合った問題を、「愛と金の力でめでたしめでたし♪」としなかったところ。
愛やお金で解決できることも確かにあるけど、何しても結局うまくいかないことってあるよね。
わたしは何かを得て何かを失う、そういう結末が好きなのかもしれない。
個人的にはアダム・ブロディ（TheOCのセス！）のイキった映画プロデューサー？役が良かった。
