のすけ

アメリカン・フィクションののすけのレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
3.5
皮肉屋の映画、
「ハリウッドの監督は原作を読まない。アシスタントに読ませて要約を聞くだけだ」ってハリウッド映画の中で言っちゃうの、持ち手のない刃を握りしめて切り付けてくるようでハラハラする。

確かに黒人のラッパーとかNBA選手ってみんなゲットー育ちの貧困層から成り上がってここまできたみたいなエピソード持ってる印象ある。
それは黒人が黒人に向けて話しているエピソードとばかり僕は思ってたけど、映画を観た後だとそういうバックグラウンドを"白人が"求めたから今引っ張り上げられてるだけみたいにみえてしまう。

「この本は白人が罪悪感に浸れるとても意義深いものよ」ってウキウキしながら語る白人、審査会でFUCKを評価するのは全員白人。シニカルすぎて変な笑い方しちゃうよ。
のすけ

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