はみ

異人たちのはみのレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
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ずっと胸の奥がジンジンしてる

Pet Shop BoysのAlways on My Mind の歌詞にこんなに泣かされるとは思ってもみなかった。

その人がどんな人であれグルグルと縛られたような、身動き取ることかできないような不安や孤独を心のどこかに抱えて生きてるからこそアダムに感情移入できたように思う。

多様性が受け入れられるようになったとはいえ生きにくい世の中は以前と変わっていないどころかより苦しくなってきてないのかな今の世の中。

12歳のとき事故で亡くなった両親との時間がどの時間も愛おしく過去のうやむやが回収されてお互いの気持ちをより知ることになる時間。こどものように泣きじゃくるアダムをみたらこれまでの苦しみや孤独が体の中から飛び出してくるようだった。

アンドリュースコットとポール・メスカルの繊細な演技がすごくリアル。ハリーがポール・メスカルだったからか鑑賞後アフターサンを観た後と似た感情がこみ上げた。というか引きずって持ち続けてる感情。

アダムの父親がアダムのおじいちゃんが好きだったと言ってかけたThe Ink SpotsのI Don't Want to Set the World on Fire.昨日息子がこの曲好き!って言いながら聴いていた曲でこわっ!てなった。あまりのタイミング。
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