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眠りの地のIKUZAGIEのレビュー・感想・評価

眠りの地(2023年製作の映画)
3.5
結構面白かった。法廷モノで実話からインスパイヤされた社会派ドラマ。ストーリーはどちらかというと普通。敵である巨大企業の社長をもっと悪い奴として描いていたらもっとテンション上がったのでしょうが、それなりに嫌な奴どまりだったので、達成感みたいなものはやや不足気味。それでも法廷モノの割にはノリが良くて、明るくて、テンポも良いので、テーマや事件性に比べると若干軽めに感じますが、これはこれで楽しめました。それもトミー・リー・ジョーンズとジェイミー・フォックスという2大俳優のおかげだと思われる。やはり大御所俳優や有名どころが出演してると観ちゃいますね。また、二人と敵対する弁護士役のジャーニー・スモレット=ベルもなかなか良かった。
映画のテーマとしては、「拝金主義ってどうよ?」って事だと思いますが、今のご時世「ビジネス=金儲け」。常に「どんな仕事が儲かるか」とか「誰が幾ら稼いだ」とか、その手のニュースがやたら多い。例えば、アート作品のニュースなんかでも、「この作品がなんと〇〇億円で落札されました!」みたいな、金の話だけして、なぜその作品が高い評価を得ているのか、という肝心な部分をニュースにしないのはだいぶ下品だが、世の中そんなもん。金儲けが悪い訳ではないですし、お金が大事なのは分かりますが、お金だけってのもね〜。
という事で、ビジネスのあり方について考えるきっかけにもなる映画かと思うので、観て損はない映画かと。アマゾンプライムにて独占配信。
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