まや

アメリ デジタルリマスター版のまやのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

映画館で観られるなんて!!
とても嬉しかったし、感慨深さを感じた。

映画が好きになった初期に観てから学生時代は何度も観ていたし、卒業旅行ではモンマントルまで行ってアメリの聖地巡礼をしたのを思い出す。(地下鉄の駅でアメリと同じポーズで写真を撮ったな〜)

実際にあのカフェに行ったからカフェの登場シーンはとても上がった!

恋愛映画だけど、そこに全振りしていなくて、世界観の独特さと色味のレトロ感がとでも引き込まれる。オドレイ・トトゥの可愛らしい髪型と服装が相変わらず最高だった。

アメリは学校にも行っていなかったため、孤独が当たり前で自分の世界だけで完結していた。しかし、一人暮らしを始めて、カフェで仕事を始めてからは人との繋がりはある。だけど、なかなか自分自身をさらけ出せず外に出ても1人の空想世界に浸っている日々。

そんな、ある日自分の部屋で見つけた前の住人の子供の頃の宝物ボックス。これを元の持ち主の元に戻せば全てがうまく行くと持ち主探しを始める。

登場人物が何気に多く、紹介の仕方もも顔アップにして、彼女彼らの変な好きなところやこだわりを紹介されていく。みんなキャラクター性が濃くて、一度見たら忘れない面々で愛おしくなる。

アメリは人との距離が掴めず、1人でいることが当たり前になってしまっているが、どんどん自分の世界が広がり、ひいては自分の理解者に出会えるし、繋がりを持てる素晴らしい作品だと思う。

キャラクター性が強いから見ていてずっとワクワクするし、後ろにある、証明写真の謎、次はアメリは何をするのだろうと、全く飽きさせない展開は何回見ても面白かった。

最後、やはり1人でいる方がいいのかなと諦めようとした時に、同じアパートの住人のおじいちゃんに背中押されて、もう一度走り出そうとするシーンが大好き。あと、2人でバイクでパリの街を自然な笑顔で駆け抜ける終わり方も大好き。

映画館で浴びるように本作を観られて幸せだったが、同時に、年取ったなぁと少し悲しい気持ちにもなった笑
(前ほど主観的に観られず、何処か客観視して観ていたから)
まや

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