せいけ

アメリ デジタルリマスター版のせいけのレビュー・感想・評価

5.0
おしゃれな色彩使い、手数の多い演出と意外とバカバカしいシーンもありつつで全く飽きることなく観ることができた
なんてそんなことはどうでもいいくらい、ここまで人間をしっかり描いている作品だったことに今さら気付かされた
空想に耽るアメリを悲観的ではなく、ただそういう人として時にポジティブに時にとてもシャイで臆病な一面も覗かせていたり
こんなに自分の意思を持って、自分の感情に正直な人間だったとは
たまにくだらない悪戯を仕掛けたりするように過剰にいい人として存在していないのも人間味がある
現実ではなく空想と遠回しなアプローチによって近づいていく距離感はSNSが根付いた今の方が響く映画なのかもしれない