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華岡青洲の妻のadamのレビュー・感想・評価

華岡青洲の妻(1967年製作の映画)
3.9
嫁入り娘・あややこと若尾文子と、したたかな姑・高峰秀子。いかにも正義に満ちてそうな市川雷蔵に、浪花千栄子のおせっかいばあちゃん節。さらにナレーションが杉村春子と、訳わからないくらい豪華キャストで点数インフラ気味。キャストの迫力に押されがちだが、ストーリーもなかなか。麻酔薬を発明する男のために、自ら実験台となった嫁姑の争い。息子、旦那と肩書きがついても、彼女らにとっては一人の男なのだ。奪い合ってこそ女の価値が芽生える。静かに訪れるゾクゾク感。
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