ぬまち

サンクスギビングのぬまちのレビュー・感想・評価

サンクスギビング(2023年製作の映画)
4.5
タランティーノ&ロドリゲスの『グラインドハウス』のために作られた「フェイク予告編」の中でも特に異彩を放っていた作品が、16年の時を経て長編映画化。16年越しっていうのがなかなか感慨深い。

出来上がった作品は、手堅い演出でちゃんと作られた本格スラッシャー。冒頭のブラックフライデーを揶揄した過激な暴動シーンや、人間料理が振る舞われる悪夢のような晩餐会シーンなどは記憶に残るビジュアルで、名シーンと言っても過言ではないだろう。

猫に優しい殺人鬼は推せるが、その描写を入れたことで緊張感が削がれてしまったのも正直否めない。何はともあれ猫は無事なのでご安心を。
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