第3話の家族の描写、気持ち悪すぎ。やっぱり善意の押し売りは怖いね。
冒頭でババアが橋から落ちて死ぬシーンの演出が狂いすぎていてヤバい。監督勝新、恐るべし。
あの名作『特攻大作戦』の続編。ただし今回はテレビムービーなので、全てがトーンダウンしている感じは否めない…。テレビムービーにしてはカーチェイスや銃撃戦が迫力あるのは非常に良かった。そこはアクション映画>>続きを読む
ナッシー自身が『フランス人の農園』と同じぐらいお気に入りだという作品。確かに単なるゲテモノではなく、キリスト教的倫理観へのアイロニーに満ちた格調高さすら漂う作品だ。未来を幻視するシーンでは第二次世界大>>続きを読む
初ドライヤー。全編ほぼ室内劇で、とことん静謐なカメラワークが続く。そんな中、中盤のワンカットだけカメラが登場人物の周りを回るドリーショットになるのが鳥肌だった。
キリスト教を勉強しすぎた結果、狂って>>続きを読む
まるでNHKの朝の連続テレビ小説を2時間に凝縮したかのような、濃厚すぎるホームドラマ。
母娘の愛憎の物語は、一見するとベタかもしれない。しかしその裏には、人と人の分かり合えなさ、そして人種差別問題に>>続きを読む
メロドラマの巨匠ダグラス・サーク監督作。シネスコの画角で捉えられたザルツブルクの風景が美しい。ヨーロッパ旅行行きたい。
2人の男の間で揺れ動く女のメロドラマだが、その結末は驚くほど現実的な着地を迎え>>続きを読む
鬼太郎の映画だから子供向けだろうと思って軽い気持ちで観たら面食らった。犬神家や八つ墓村もかくやというハードコア因習村映画。しかも熱いバディムービーでもある。戦後の特需、高度経済成長の裏には、家父長制的>>続きを読む
ポン・ジュノ監督の長編デビュー作。冒頭、窓の外に広がる世界(理想)と内側の世界(現実)をワンカットで見せるカメラワークに痺れる。この窓の演出は中盤とラストで反復され、主人公の心情を表現しているのが巧い>>続きを読む
B級感丸出しの邦題で内容もB級なのだが、なかなか演出が良くて見入ってしまった。調べてみると監督は傑作『ゾンビ特急地獄行き』の人。そらしっかりしてるわけだな。
ちなみに舞台はマドリードではなくマドリー>>続きを読む
全然期待してなかったけど思いのほか良かった。
前作は不快になるレベルの雑な人間パートと、ゴジラとコングの対決を見に来たのに両者共通の敵が…っていう安易な展開に辟易しあまり好きになれなかったのだが、本>>続きを読む
日本未公開の米国産インディペンデント映画だが、これがかなりの掘り出し物。両親の不仲が原因の事故で昏睡状態に陥った幼い女の子が悪夢のような精神世界に迷い込む。
シュヴァンクマイエルの『アリス』をギレル>>続きを読む
説明臭い演出で始まったかと思いきや、いきなりシュルレアリスム的でトラウマ級の悪夢をシーンを見せつけてくるいやらしい作品。
昔見た時はチンプンカンプンだったが、いろんな解説を読んだり人生経験を積んだり>>続きを読む
『エル・ゾンビ』シリーズ第4作目にして最終作。地味だった前作から一転、お馴染みの騎馬シーンやグロ描写が復活していて、シリーズの幕の内弁当のような充実ぶり。あのポール・ナッシーのオキニのフリア・サリーが>>続きを読む
3時間大丈夫かなと身構えていたが杞憂だった。冒頭のプロメテウスの引用で示されるように、世界を破壊できる兵器を作ってしまった男が罪悪感に苛まれる様が嫌というほど描かれる。ほぼ全編会話劇だが怒涛のノーラン>>続きを読む
『エル・ゾンビ』シリーズ第三弾。古びた帆船が舞台の異色作で、地味さゆえにか評判が良くないのだが、個人的には大当たりだった。
舞台となる帆船の湿度の高い陰鬱なムードがたまらない。グロいシーンは少ないな>>続きを読む
『エル・ゾンビ』シリーズ第二弾。前作よりも過激さが増し、冒頭からいきなり目を焼き潰す処刑シーンで強烈。キャストもフェルナンド・サンチョにトニー・ケンドールと豪華になっている。
最後の展開、そんなアッ>>続きを読む
あの三島由紀夫が絶賛したヤクザ映画。悲劇の急坂を転がり落ちていく笠原和夫のシナリオが圧巻。最後の鶴田浩二のセリフが刺さる。
怒りのデス・ロードも最高だけど、やはりこれが原点にして頂点。マックスが真にマッドな作品はシリーズ中これだけ。
『燃えよドラゴン』のヤン・スエが主人公かと思いきや、敵の用心棒役だった。映画自体は寂れた漁村だけでずっと話が進んでいく安っぽい出来だが、凶暴なヤン・スエが大暴れしてくれるので大満足。夜道で出くわしたら>>続きを読む
20年前の東京の街並みがなんかエモい。寺社仏閣や生花のような伝統文化だけでなく、カラオケやゲーセン、風俗?などの下世話な文化も平等に描いているところが好感が持てる。スクランブル交差点でビル・マーレイと>>続きを読む
池袋グラシネIMAXで鑑賞。これぞ体感型映画。サンドワームの巨大感は劇場で観てこそ伝わる。家で見てたら−0.5点ぐらいになってたかも。
ストーリーの方は、導入に過ぎなかった前作に比べかなり展開があり>>続きを読む
Part2の予習のために鑑賞。期待してなかった分面白かった。原作は未読で遠い昔にリンチ版を鑑賞したぐらいの前知識なので、横文字の固有名詞の多さに頭がクラクラした。
ステラン・ステラスガルド(特殊メイ>>続きを読む
何の予備知識もなしに見たから、ちょっと風変わりな天才がソ連の陰謀を暴いていくスパイものかと思いきや、全く違う方向に話が進んでいったので楽しめた。
エド・ハリスの胡散臭さが良い。『プライベート・ライア>>続きを読む
最高に狂った映画でヤバい。冒頭、強盗団と警官隊による街中での銃撃戦から幕を開ける。現金輸送車の扉をロケランでぶち破ったり、小学生ぐらいの子どもが巻き添えを食らって撃たれたりと、冒頭5分間だけでこの映画>>続きを読む
スペインを代表するゾンビ映画『エル・ゾンビ』シリーズの記念すべき第一作。作品の存在は知っていたが長らく未見だった。
同時代のスペインのホラー映画監督といえばポール・ナッシーだが、通俗的な内容に徹して>>続きを読む
戦後ドイツで制作された怪人マブゼシリーズ第3弾。監督は前作に続き、ハラルト・ラインルが務める。
娯楽映画の鑑のような前作からいささかトーンダウンした感じは否めないものの、十分面白い。クライマックスの>>続きを読む
高校生の時になぜかハマって輸入DVDまで取り寄せて繰り返し見ていた作品。ゴダールの映画は正直言って退屈だと感じてしまう作品が多い(『勝手にしやがれ』も『ウイークエンド』もハマれなかった、政治に傾倒して>>続きを読む
透明人間と蝿男の対決を描いた特撮映画。蝿男といっても、頭がハエの人間ではなく、ハエみたいに小さな人間のこと。しかもこいつがスーパーマンみたく空を飛ぶのだが、なぜかハエの羽音がするのがシュール極まりない>>続きを読む
こりゃ面白い!1960年代にリブートされた怪人マブゼ博士シリーズの一作。監督は前作のフリッツ・ラングに代わり、職人監督ハラルト・ラインルにバトンタッチ。前作よりもエンタメ度が高く、派手な銃撃戦などのア>>続きを読む
普段、変なB級映画ばかり観ているから、たまには名作映画でもと思い鑑賞。
スピルバーグやルーカス、タランティーノらハリウッドの巨匠に多大なる影響を与えた本作。冒頭とラストの、玄関扉の内側から額縁のよう>>続きを読む
アマプラで『殺傷能力のある』なんてひどいタイトルで配信されているポリチェスキ(70年代マカロニポリスアクション)。正しい日本語タイトルは『追跡!麻薬コネクション』なのでお間違いなく。
監督がモンド映>>続きを読む
フリッツ・ラング監督の遺作。『M』や『死刑執行人もまた死す』のようなのめり込むような面白さはないものの、007的なガジェットや二転三転する展開で楽しませてくれる。
ステンを撃ちまくるハワード・ヴァー>>続きを読む
久しぶりに観たけどやっぱり名作だわ。90分のうち、ハエ男が画面に映るのはわずか数分だが、短いからこそ強烈に印象に残るのだ。予告編が斬新。
鑑賞直後はフェミニズム的視点の強さばかりが印象に残ったが、俯瞰して思い返してみると、それだけではないことに気付かされる。
一般常識や社会通念を知らずに、欲望に忠実に生きるベラ(エマ・ストーン)。彼女>>続きを読む
全員演技うまいし面白かったけど、座りインタビュー時にカメラの鼻マイクだけで音撮ってるのは気になった。ピンマイク使った方がええ。