すずき

サンクスギビングのすずきのレビュー・感想・評価

サンクスギビング(2023年製作の映画)
3.8
収穫祭でお祭り騒ぎの街。
地元ショッピングセンター・ライトマートはセールを行い、開店前から人が大挙して押し寄せていた。
ライトマート社長の娘ジェシカ達の若者グループが開店前にお店に入った事で客達は怒り、暴動のようなセール品争奪戦に発展、死者まで出る騒ぎとなった。
そして1年後、再び感謝祭の季節となった。
だが、例の事故の関係者が殺され、ライトマートに死体を設置するという猟奇事件が発生。
ジェシカ達は自分たちも殺されるのでは、と怯える…

イーライ・ロス監督のスラッシャーホラー映画。
元々はタランティーノ&ロドリゲス監督の企画「グラインドハウス」内で発表された、架空作品の予告編……をホントに作っちゃった!

結構痛そうな殺し方で、ゴアシーンも強烈で、苦手な人は注意!
でも陰惨な雰囲気ではなくて、ちょっと笑っちゃうような所も。
オープニングのショッピングセンターの惨劇も、底辺アメリカ人どもが特売のワッフルメーカーを奪い合って暴動、という流れにはブラックな笑いがこみ上げる。
高校生に銃を売りつけるドラッグやってそうなヤバめの男も、頭はアレだけど純粋にイイ奴だったりするのも笑った。

ストーリー展開は特に捻りのない、目新しい所もないもの。
しかし、王道展開で安心して楽しめる。
ヒロインは追い詰められると、あの手この手で殺人鬼に対抗したり、なかなか強かな娘。
悪友達はアホだけど、彼女はかなり地頭が良いよね。
マネキンの頭置き場の中に隠れるとか、咄嗟に思いついたにしては100点の隠れ場所で関心したよ。