最近、毎日のように映画館に入り浸っていて怖くなる。
画面作りだけでバス・ドゥヴォス良き。
森林浴的なヒーリング効果が心地よく、多少眠くもなる素晴らしい映画体験。
多言語、多文化であるベルギーの内情が切り取られているし、今作も『ゴースト・トロピック』のように偶然の産物みたいな話で決して劇的ではないのだけど、結果的にそれが良いとなってしまう。
中華屋での初対面会話が至高だと思っていたが、森林での再会シークエンスはさらに愛おしい。
登場人物たちのその後を想像してしまう。
『夜明けのすべて』で再び髪を切りに来てくれた上白石萌音のようなあのずっと続いていくかもみたいな関係性。
そういえばスープを届けてくれたあの人の名前なんだっけ？ぐらいの熱量で物語が閉じるのが堪らない。
［2024年 58本目］
