独特の雰囲気があり、かなり穴のある設定ではあるが、不気味さを楽しめる作品。
原作小説は未読だが、きっと小説が持つ不気味さをうまく映像化しているのではと想像できる。
ファンタジーで「呪われた街」ということなので、これに関してはつっ込んだら負けなのだが、それでも「いくらでも逃げられるよね」とか「なぜその習慣を止めないの」など疑問は多い。
兄からそっけない手紙が来るあたりで、どんでん返しであろうオチが読めてしまうのはちょっとアイディア不足かな。
個人的には、あのまっすぐ伸びた不自然な道路と、その向こうにまっ平らな地平線が広がる風景で「お、もしかして13F的なオチ?」と期待してしまったが、これはハズレてしまった。
クリーチャーのデザインと、その誕生過程は独特で面白い。
若者が暴徒と化すところなど、もっとハードにスプラッタしても良かったかな。
全体の雰囲気は楽しめる作品で、ラストシーンからの続編が出来れば見てみたい。
余談。
いまさら陳腐ではあるかもしれないが、「13F」的オチ。笑
ラスト女性が車を走らせると、突然畑も道路もなくなり、まっ平らな空間が広がる。
それ以上はどうしても進めない。
実はバーチャルリアリティの中にいて、そこが世界の端っこだった。
ってオチはどうかな。笑
ま、そんなことしたら思いっきり「パクリだぞ」って貶すんだけどね。笑