このレビューはネタバレを含みます
前作の『アテナ』は、冒頭が見どころだったように感じ、今回は、ラストだ。
結論から言うと、ラストは消化しきれずに終わる。それは、映画に対して使ったのではなく、映画の主人公の最後の気持ちのこと。
若者たちは、外出に時間制限が設けられ、
フランスの移民が住む団地、そこが市長の政策によって居場所を奪われてしまう。
生きる権利を少しずつ奪われていく、人々は怒りが溜まっていく。
その怒り、ラスト発散されずに誰も死なない結末を迎える。ハッピーエンドなのか?
彼の怒りは、一体どこに“昇華“されていくのか?観ているこちらも、落ち着かずに席を立つ。
映画館から出ると、そこはいつも日常で
自分だけ違う場所にいるように感じた。