無影

バティモン5 望まれざる者の無影のレビュー・感想・評価

バティモン5 望まれざる者(2023年製作の映画)
4.0
相手の生活や人生を無視した圧倒的な排除の前に無力感に苛まれる作品。幾分ドキュメンタリー色が強かった前監督作よりドラマ色が強いですが、描かれる公権力の横暴は鋭さが増していました。私は、移民の暮らしは奪っても良いと無意識のうちに考えながら、自分たちの生活が少しでも脅かされると敏感に反応する傲慢さに怒りが沸きましたが、もしかしたら、本作を見た人の中には、移民は国の言うことを聞いて当然だから、それに抗うのはおかしいと考える人もいるかもしれません。そうでないと、川口市のクルド人差別問題など起きませんから。
無影

無影