東京国際映画祭2023
好きなペマツェテンの遺作…
なんか、これからまた新しいペマツェテンが観れたんじゃなかろうかって映画だった
今までと違ってCGだったりファンタジー要素強めで、『轢き殺された羊』とは違う新しいペマツェテンが始まる気がした
もうこれ以上は観れないと思うと悲しい
またまた大好きなジンパも登場、ジンパは普段はすんごく寡黙でシャイなのに、ペマツェテンの映画になると別人になるのがすごくいい
今回はずっと怒れる男の役
「共生」やチベットの情勢への問題提起、もあるんだろうけど基本は雪豹との神秘的な語らい
雪豹法師の存在があの空間を異質なものにして、なんだか神聖な場所に踏み込んだような気にもさせる
現実に帰るといろんな問題が起こってる
雪豹を放つのか、捕えるのか、争うのか共生するのか
ちょっと思ってるよりもジンパ役がマシンガントーク過ぎたけど、それがまたいい代弁者として存在してるし、その対比として雪豹法師が際立つ
いやそんなに頑なに捕らえておくの…とも思うのやけど生きるための切実な話なんだよね
ペマツェテンの撮るチベットの風景がいつも素敵で、チベットをこれからもこんな風に撮る監督が出たらいいなと思う
あとジンパも、他の映画にも出て欲しい!
大好き!