ぬ

勝手にしやがれのぬのレビュー・感想・評価

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
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警官を殺した男が警察に追われている、というスリリングな状況を描きながらも、緊張感というものが全くない。肩の力が抜けた、洒脱な雰囲気が常に漂っている。恋愛の描写も最初から最後まで軽妙で、フランス映画らしいな〜、と思った。(その「フランス映画らしさ」を形作った映画の一つが本作なのかもしれないが。)魅力的なジーン・セバーグの姿と、洗練されたお洒落な映像やセリフを楽しむ映画だと思う。うっとりした気分で劇場を去り、ニューヨークヘラルドトリビューンを売り歩くジーン・セバーグの姿を思い浮かべながら、軽やかに街を歩いた。
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