寝具とSing

勝手にしやがれの寝具とSingのレビュー・感想・評価

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
4.5
総じて言えば非の打ち所がない傑作だった。やっぱり始めは観る側がゴダールの世界観に合わせていかなければならないという若干の苦行があるが途中からテンポと一見雑なカットシーンに凄く見入ってしまってもう最後まで駆け抜けたなという感じ。

ストーリー性と言うより絵としての見栄えと、詩的なセリフを入れ込んだ力技みたいな作品だから当然合う合わないあるかと思うが自分はなんか古典の中に前衛さがにじみでてるなと感じるとんでもないハイセンスな作品だと思ったので映画的に評価せざるを得ない。

またこの映画の良さを感覚的ではあるが理解出来た自分に酔っている節もあるのかもしれない。