サトシ

勝手にしやがれのサトシのレビュー・感想・評価

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
3.7
脚本・監督ジャン=リュック・ゴダールのクライム映画。

ハンフリー・ボガートを崇めるミシェルは、マルセイユで自動車を盗み、追ってきた警察官を射殺する。パリに逃げたものの一文無しで警察からも追われているミシェルは、アメリカ人のガールフレンド、パトリシアと行動を共にする。パトリシアは、パリで地歩を固めたい駆け出しの記者・ライターであり、ミシェルはどちらかと言うとフランスにいることに執着がない。
パトリシアは、ミシェルが警察に追われる身であることを知り、やがて一緒に逃げることを断念したパトリシアが警察に通報してしまう・・・。

【キャスト】
ミシェル・ポワカール:ジャン=ポール・ベルモンド
パトリシア・フランキーニ:ジーン・セバーグ
ヴィタル刑事:ダニエル・ブーランジェ
パルベレスコ:ジャン=ピエール・メルヴィル
アントニオ:アンリ=ジャック・ユエ

1960年公開で白黒映画ですが、古さを感じさせない映画です。90分と短いのは非常に有難いです。
ミッシェルとパトリシアがそれぞれ男と女の欲望を分かり易く面白く描かれていました。
ミッシェルは、いきなり殺人をしてその後は息をするように、車の窃盗や金を強奪し罪を重ねていきます。指名手配され新聞にも報道されているのに、どこ吹く風で、簡単に包囲網を潜り抜けていきますから、こちらがハラハラします。
ミッシェルはローマを目指していましたが、ローマのシーンが見れずに残念でした。
ミシェル役のジーン・セバーグはうつ病に悩まされて40歳の若さで自殺したそうで悲運ですね。
密告した通行人役が、ジャン=リュック・ゴダール監督だったのを後で知りましたので見返してみます。
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