97年の返還直前にある香港の若者たちのヒリヒリするようなリアルを描いた不良青春映画。
90年代ファッションがもう「ダ〜セ〜！」てなったんだけど、不思議なことに観ていると、それが一周してスタイリッシュに感じてきます。
自分もこの夏はピチＴ着てヘソ出してこうかな。
この映画、スタッフ５人と素人俳優で撮りきったインディーズ映画らしい。
劇中で「永遠に若いままでいられる…」みたいな台詞があるんだけど、この映画が20年の時を経て、また再上映されていることや、フィルムの中でいつまでも若いままの眩しい彼らがいることと重なり、胸がアツくなったよ。
この時代のこの瞬間でしか撮れない、きらめきと残酷さがとても良かった。
監督がフルーツ・チャンという名前。
人の名前史上一番かわいい名前だと思うんですけど、フルーツ・チャンの『ドリアンドリアン』て作品気になりすぎるので、誰か観てみてください。（俺は観ませんけど）
