全部の衣装のサイズ感が全くあってない主人公と、星野源のブスの部分を引き延ばしたみたいなヒロインのおかげで終始乗れはしなかったが、この玉石混交の象徴たる作品が、あの時代に人々の心を掴んだと言うのは多少理解ができるし、サム・リーが後に松本大洋作品に！なんてのはまさにそのまんま過ぎて笑ってしまう。終盤の若干タクシードライバーじみた展開なんて当然嫌いなわけないし、夢精の度におかんにバレないようにこそこそしてたチャウが堂々と手洗いした白ブリーフを部屋に干し出した時は流石にグッと来たが、いくら助平心を働かせてもあぁ簡単に鼻血など出ないし、毎夜連発、しかも一夜に何発も連射なんてのはもうよっぽどの事ですよ奥さん！と誤解の無き様お伝えしておきたい。ドライバーで滅多刺しにされ7時間にも及んだはずの手術痕が超チビTの裾から全く覗けなかったり、そもそもあの飛び降り少女の存在とか正直意味分からなかったけど、そんなのも全てとんでぶーりんのお人形さんが綺麗に解消してくれた。MVPはなんといっても実の父親の腕を切り落とす謎の青年と殴ったくらいじゃ全く割れないブラウン管テレビ…あの低所得者向け住宅と高台の墓地は良かった。
