昨日現地のプレミアでみました。まず、こんなにきれいにとって下さってありがとう、という気持ちです。あんなすごい俳優さんたちがすぐ近くに来られていたなんて、なんか島のグレードも上がったような気がしました。最後の大竹さんの表情よかったな。
さて作品ですが、見終わって一日が経ちましたが、映像の余韻が今も続いています。
セリフは小津安二郎、映像はタルコフスキー、物語は漱石の夢十夜、未完成なところは、セザンヌのキャンバスの余白(みんな大好き)などイメージしてしまいました。自然の音もよかった。
正直、ここはこうだったら、たとえば、主人公は清原果耶さんの方が私のイメージにあうな、とか衣装とか、いくつか思うところはありましたが、全体として嫌いではないです。未完成なところがよくもあり、未完成ゆえにいろいろ考えさせられるところもあり、答えのないことをつらつら考えてみたりできます。あえて未完成なのかな？今後はもっと未完成的な完成？が期待されるような、次回作も確実に期待できるお二人の作品でした。
あと、上映会場の入り口で監督ご夫婦がお二人揃って控えめに来館者をお迎えしてくださっていた様子がとても微笑ましく、うれしかったです。そんな優しさも作品に現れていると思いました。
