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ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春のKUBOのレビュー・感想・評価

3.6
今日の試写会は『ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春』、岩城滉一、宮崎美子、舞台挨拶付き試写会。

認知症の妻(宮崎美子)の介護を続けた末に、妻に先立たれ、人生の生き甲斐を失いかけていた男・福山(岩城滉一)が、新たな人との出会いや今までにしたことのない挑戦を経て、もう一度人生を歩き出す物語。

まずは岩城滉一。あのカッコいい岩城滉一が、疲れた初老の老人を演じるのだが、実際の奥さんから「そのままでいいんだから、いいんじゃない?」と言われたとか(笑)。実年齢通りの役柄の悲哀を演じて素晴らしかった。

それから田山涼成! 福山が地域の老人向け「生き生きクラブ(?)」で出会ったおっさんなんだが、まあいい歳こいて若い娘とおっぱいにしか興味がない! でもこのウザいおっさんがおもしろいおもしろい!(でも私だったら友だちにはならないな(笑)

よくこういう「定年後」とか「老後」とかに、やることなくなっちゃう系の映画って最近多いけど、どうなんだろう? それって団塊止まりなんじゃないかなぁ? 私もいいおっさんだけど、映画見るだけでも忙しいし、映画友だちもいっぱいいるから共感とかはないんだけど、

妻に先立たれた福山が、再び上を向いて歩き出す物語は希望があって良い。

監督の久万さんって『白鳥麗子でございます!』とか『増山超能力師事務所』とかドラマの映画化での印象しかなかったんだけど、こういう話をオリジナル脚本で撮るとか意外でした。

私を含め、これからの高齢化社会に向けて、シニア層、まだまだ老け込んでないで二度目の青春がんばろうぜ!って作品。

最初の頃、しょぼくれてた老人が、最後にはやっぱりカッコいいジジイになってるところがさすが岩城滉一だね!
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