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毒のネットのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
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デヴ・パデルが部屋の断面図の前を素通りするところ良かった。素通りするんだろうなというのは事前に予測できるけど、いざそれを見ると、映画におけるメタってこういうことかもと思った。一時期フレームブレイクというのが流行ったけど、あれはポスプロの賜物。今作のは、実物の俳優が実物のセット(とそれによって生まれるフレーム)という嘘と戯れるのでメタ表現として成立する。自分は登場人物が観客に語りかける表現があまり好きではないのだけど、これにはノれるのは遊びの主体が画面の向こう側にあるから。勝手に向こうの遊びに巻き込まれたくないんだよな。
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