お正月からドニー・イェン主演監督作 シャクラ を見てきた。
フォロワー様が私の為の映画と言ってくださいましたが、まさにその通り！
大好きな金庸原作 天龍八部 をドニーさんと谷垣健治氏のアクションで見られて大満足。
聚賢莊の壊れっぷりが良かったなぁ！
谷垣さんは「なぜかセットを一周しちゃうんだよね」と言ってましたが、ここでもぐるり裏側、武侠アクションだけに上下、全ての空間を使って飛びまくり暴れまくり破壊しまくってました。美しいセットと大量のスタントマン、馴染みのお顔、ワクワクさせてくれるよね！
降龍十八掌が引き込むパワーもある事に喝采、そうきましたか。
正直ドニー・イェンが本腰入れて武侠アクションをするとは想像してなかったので（『新流星胡蝶剣』はあれはチンシウトン作だし、『処刑剣』も武侠だけど動作はまだリアル路線との葛藤が残ってた）ドニーさんの功夫でもステゴロでもMMAでもないアクションが見られて楽しかった。
これをやったら今更 MCUとか出なくていいよもうと言いたくなる位、超満足です。
映画化にあたり長編原作のうち喬峯編のしかも一部のみを切り取ったので（あれでも）登場人物やエピソードは絞った脚本。日本では馴染みは薄いけど中華圏では大ベストセラー小説なのでストーリーは知ってる前提でした。
なので武侠慣れしてない人や天龍八部をミリしらな人は置いてけぼりを食らっちゃうかもと懸念してたけど、大丈夫だったかな…少し心配。
むしろ武侠ルールに慣れまくってる古装ドラマ好きにこそ届いてほしい映画なのですよね。
シャクラという不思議な邦題だけど金庸原作天龍八部だから！！
この映画だけ見ると全編シリアスな話に絶対受け止められると思うんだけど、シリアスなのはほぼ喬峯パートが担っていて後の6割は他の2人の主人公段誉と虚竹のパート。
そこでは江湖の倫理観ぶっ壊れた奇人変人大集合のトンチキキャラオンパレードで面白すぎる。
ドS美少女とドM男の純情とか、外見10歳実年齢96歳のロリババァなども登場して時代を先取りしすぎな金庸ワールドを堪能できます！
原作は日本では絶版なので読む事は難しそうですが、ドラマなど見る機会があれば是非。
