しょーた

ありふれた教室のしょーたのレビュー・感想・評価

ありふれた教室(2023年製作の映画)
4.2
そうかこれは寓話か
いつものようにSNSで感想や解説を漁っていて気付いた。学校はよく社会の縮図と言うが、まさに現代国家や社会の弱さを99分に凝縮している

「これは、不寛容な世界で生きる〈私たち〉の物語」
映画のHPで見つけた引用

本作にも「不寛容主義」という言葉が何度か登場する。
この言葉の意味を調べようとした時に、ふと、思いもよらぬ発見に出会った。
今回はここにそれを書き残したい。
レビューを書こうと思ったのも、次の言葉を見つけたからだ。


【寛容のパラドックス】
カール・ポパーが1945年に発表したパラドックスである。

「もし社会が無制限に寛容であるならば、その社会は最終的には不寛容な人々によって寛容性が奪われるか、寛容性は破壊される」

こう続ける

「寛容な社会を維持するためには、寛容な社会は不寛容に不寛容であらねばならない」


はっとした。

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