Tomo

ありふれた教室のTomoのネタバレレビュー・内容・結末

ありふれた教室(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

🇩🇪教育現場で面倒なのは生徒じゃない、
  アホ同僚と何より我が子第一な親だよ🇩🇪


ここ最近観た中では1番地味。けれど主張
が激しくて疲れるやつ。
これを現代社会の構図って解釈すると全く
面白くなくなる。
もう単純にカーラという一教師が窮地に追
い込まれていくのをハラハラしながら観る
方がいい作品なのかと思った。

率直に言うと、冒頭授業でオスカーが分数
を使って証明した
0.999=1
がすべて。
この証明数学的には正しいと定義されてる
けど、ホントのとこは曖昧。
つまり、物事は白黒だけじゃなく、限りな
くグレーに近い黒もあるわけで、人の心の
中なんて、計算で割り切れるほど甘くない
ってことを延々と主張してる🎞️

実はつい最近まで似たようなことでトラブ
ってたことがあって(僕は教師じゃないけ
れど)
何となくの決着まで1ヶ月位かかったかな。
実際白なんだけどグレーゾーンにみえると
こもあって、それに対して相手が白黒はっ
きりさせるときかなくて。
まあやっかいだったよ。
人ってめんどくさいってホント思ったもん。
だから、カーラをはじめ登場人物の心理が
分っちゃって、スリルを飛び越えて滑稽に
さえ感じた。
まあ僕的には、この手の最終的な解決策は
権力の行使しかないというのが答えかも。

そもそもこの🎞️、職員室では職員室内で、
教室では教室内で議論して解決させるとい
う白黒思考の大前提があるから、生徒や
保護者、同僚との関係上、カーラの思考、
行動はマイナススパイラルに陥るのは当然
の成り行き。そもそもそうした描写にリア
リティがありすぎて、逆に創りすぎてな
いか?と思ってしまうのがチョイ痛いとこ。

それでも、犯人探しではなく、結末も嫌な
余韻を残し曖昧にしたストーリーは👏
オスカーが差し出す完成したルービック
キューブ、そして満足そうに連行される
姿、、、その答えは敢えて言わずもがな🤫
Tomo

Tomo