たむ

ありふれた教室のたむのレビュー・感想・評価

ありふれた教室(2023年製作の映画)
4.0
アカデミー国際長編映画賞にノミネートしたドイツの教室を描いた作品です。
臨場感が半端ではない、体感型の映画で、社会教育システムに疑問をぶつけます。
ゼロトレランスという言葉が出てきますが、その問題点が集約されていく印象です。
ある決断や判断が、のちにとんでもない攻撃のつながったり、予測不能な展開は、リアリティを超えて、恐怖ですらあります。
学校の先生を描くと、テレビドラマ的には、熱血教師ものや青春ものになってしまいますが、『パリ20区、僕たちのクラス』がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞してから、教育現場の現実を描く作品も増えてきました。
それが世界共通の問題として、映画として表現されたときの凄まじさのある作品ですね。
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