9番

一月の声に歓びを刻めの9番のレビュー・感想・評価

一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)
5.0

例えば、墓場まで持って行こうと決めた事を、詳らかにすることは相当な勇気がいる。

モチーフとはいえ三島監督の過去の出来事を万人に晒す本当の理由は、もがき苦しみながらも生きてゆく人間の美しさや尊さを伝えたかったのだと思う。

この映画は、
自らに経験が無き者へは傷ついた誰かに心を寄せるシグナルとなり、
また、心に傷を負った者へは並走者となり、
そして、心に傷を負わせた者へは戒めの走馬灯となる。
9番

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