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青春18×2 君へと続く道のakaneのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
5.0
大好きな女優さんである清原果耶ちゃんが出演しているため、楽しみにしていた作品。舞台挨拶中継付きの上映を鑑賞。
個人的にすごく好みの作品だった。

台湾の青春の色、オレンジ。
そして日本の青春の色、青。
じゃあ私自身の青春の色ってなんだろう?
そんなことを考えながらも、ジミーとアミの物語に夢中になった

台湾で過ごした青春に思いを馳せながら、日本を旅するジミー。
アミの故郷を見てみたいという想いが、新たな人との出会いをくれる。
輝いていてどこか刹那的な青春時代と、人生を俯瞰的に見ながら過去を巡る現在の姿が対照的で、映画が進めば進むほどそのコントラストが美しく感じた。
台湾の夜景だったり、街の雑多な雰囲気がとても新鮮で観ていて楽しい。
個人的には、トンネルを抜けた先に広がる雪景色が美しくて印象的だった

また岩井俊二監督の大ファンとしては、刺さるポイントがいくつもあった。
この映画を観たあと、岩井俊二監督の「Love Letter」を観る人が多いと思う。
もし「Love Letter」を観たら、その後「ラストレター」も観てみて欲しいです。

主題歌「記憶の旅人」はまさに本作を音楽に昇華したような楽曲で、エンドロールが流れる中でしっかりと余韻に包まれた。
Mr.Childrenはあまり聴いたことがないけど、これを機に聴いてみようと思う。
あと五月天(メイデイ)も。
全編通して、岩井俊二やMr.Childrenへの愛とリスペクトを感じるような内容でした。

脚本は想定範囲内の王道ストーリーだったけど、思わず心のシャッターを切りたくなるような瞬間が常にあった。
五感を研ぎ澄ませて自分を解放して、どこか遠いところに行ってみたいとも思った

映画館を出たあと、ふと空を見上げたくなるような1本。
私はいま17歳だから36歳の自分なんて想像つかないけれど、いつまでもゴールの見えない旅を続けて行きたいと思う。

誰か誘って、もう一度観に行きたい

2024年85本目
2024年劇場鑑賞9本目
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