サプライズ

青春18×2 君へと続く道のサプライズのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
4.6
トンネルを抜けた先

うわぁぁぁぁ、やられた...。
藤井道人がまたもや傑作を作りやがったよ...マジすげぇなこの人。「余命10年」に次ぐ、美しくも儚い、上品な青春ラブストーリー。予告の段階で結末は何となく想像出来ていたし、ちゃんとその通りだったからストーリーに斬新さはないんだけど、それでもこの点数になるほど大満足しちゃうのは、間違いなくこの藤井道人という天才が監督・脚本を手掛けたから。台湾、そして日本。こんなにも綺麗な街だなんて、この監督が撮らなければ知り得なかった。恋愛以上に、旅がしたい。そう思えるほど、今回もまた息を呑む美しさが画面いっぱいに広がっていた。

この監督の映画を見ると、自然や景色、人の温もりを感じて美しいな〜と思える感性をもっと大事にしないとなと思ってしまう。純粋な心を取り戻す、いいきっかけを与えてくれる。世界は、現実は素晴らしいもので溢れているんだから、スマホなんか見ずにもっと視野を広げないとな。
清原果耶がもうたまらなく可愛い。初恋の存在、青春の象徴となりつつある。大好きな映画にはいつも彼女がいる。「宇宙でいちばん明るい屋根」「まともじゃないのは君も一緒」「夏への扉」「線は、僕を描く」etc...。顔も性格も、まさに憧れの女性って感じ。こんなの好きにならないやつがおかしいだろ!山田杏奈と小芝風花が個人的に女優二大巨頭だと思ってたけど、やっぱり清原果耶も入れて三銃士だな。だって今年一、心が動かされちゃったんだもん...。

登場人物、いい人たちばっかりなのも最高に愛おしい。思いっきり抱きしめたくなる映画ってこういうの。道枝くんなんて、ほんとちょこっとしか出てないのにめちゃ心に残るし、役柄バチハマりで超いいじゃねぇかよ。。。エモさ全開。。。
ストーリーはベタでも、見せ方でこんなに変わるんだなと、改めて映画の持つパワーに驚かされた。エンドロールではどっぷり余韻に浸れるし、胸がいっぱいになってこれ以上無いほど心が満たされるし。青春を味わい、大人になって思い返すという意味が込められた「青春18×2」。見事な構成と演出、何より映像に心掴まれっぱなしでした...。また大好きな映画が生まれたよ。。。

2024-131
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