青春18きっぷみたいなタイトルだけど、意味は全然違う。台湾の青年の18歳の時の出会いと、18年後の36歳の時の旅を描いた青春ドラマ。おじさんでも切なくなれる素敵な映画でした。基本台湾映画なんですが、監督が藤井道人さんなので日本人的に馴染みやすい。18歳のドラマは台南を舞台にバックパッカーとしてやってきた日本人女性との交流。南国の雰囲気が良く、清原果耶さんのはぐらかし感が絶妙でうまい。36歳のドラマは松本、新潟、福島・只見とロードムービーになっていて、黒木華さん始め一期一会の出会いが良かった。鉄道旅がしっかり描かれているのが画期的で、これだけでも観る価値あり。また、映画「Love Letter」(1995)がモチーフになっていて、どストライクの世代の私は涙を禁じ得ませんでした。