このレビューはネタバレを含みます
今年の暫定ベストはこの作品です。
中盤くらいからべしょべしょに泣いちゃったよ…話の展開はわかってても悲しいものは悲しいのよ…
18年前、台湾で過ごしたふたりの時間にはジミーの知らないアミの涙がたくさんあったのね。
アミの旅とジミーの旅、ふたつの旅の間には18年という長い年月が横たわっていて、目的もまるで違うのに同じ旅をしているかのような演出があってぐっとくる。
旅に出ることによって、ジミーは18年前のアミをやっと深く知ることができたんだねえ。
個人的にはトンネルを抜けた先の雪景色と、アミが亡くなったことを知ったうえでジミーが旅に出ていたという事実が一番の涙腺崩壊ポイントです。
劇中、映画館でLove Letterを観ているシーンも、登場人物とアミがぴったり被さっていて、彼女が彼女の人生の主人公であることを暗喩しているかのような演出もにくい。
テーマは全然違うけれど、「僕は明日、昨日の君とデートする」と少し通ずるものがあるなぁと思いました。
私の中で大事にしたい一作。