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ナイトスイムのmaroのレビュー・感想・評価

ナイトスイム(2024年製作の映画)
3.5
2024年日本公開映画で面白かった順位:60/67
  ストーリー:★★★☆☆
 キャラクター:★★★☆☆
     映像:★★★☆☆
     音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★☆☆

「ホラー映画といったらこの2人!」というジェイソン・ブラムとジェームズ・ワンがタッグを組んで製作を手掛けた映画。
なんだけど、まあ子供騙しだったかな(笑)
とはいえ、子供の頃に観たらもうプールに入りたくなくなるだろうなと思うぐらいにはちょっとトラウマになりそうだけど(笑)

言いたいことはたったひとつ。
「こんな事故物件、売りに出すなよ」と(笑)
紹介した不動産屋、マジで訴えられるだろ。
事故物件であることを知りながらそれを隠して紹介したんだから(アメリカではよくあることなのかわからんけどw)。

でもね、うらやましいよ、このプール。
けっこう広くて深さもあって。
一番深いところだと、身長185cmあるワイアット・ラッセルが頭すっぽり入ってたから、水深2mはあるんじゃなかろうか。
こんなのが家にあったら、水泳やってる身からしたら毎日泳ぐわ(管理が大変そうだけど)。

とはいえ、事故物件なんだよ。
しかも、このプールが元凶なんだよ。
どうやらこの家が建つ前にここには泉があって。
その後に作られたプールだから、水が湧き出るらしいんだわ。
が、その泉がややファンタジックな設定。
あんまりちゃんとした説明はなかったんだけど、誰かの命を犠牲にすることで、他の誰かの命を救うっぽいんだよね。
そんな設定だから、病気のレイが元気になる反面、他の人が……っていうのがこの映画の流れ。

まあそこはいいとしても、特にスプラッター的な視覚的インパクトがあるわけでもないし、ファンタジー要素に振り切ったことでそこまで怖くもなく、ホラー映画としてはやや物足りない気も。
まあ、「世にも奇妙な物語」としてヒヤッとしたいときにはちょうどいいかもしれないけど(笑)

あと、ラストのオチがね、心温まるというか、子を持つ親の目線で見ると感動ポイントではあったかな。
ワイアット・ラッセル、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(2021)で二代目キャプテン・アメリカを務めてたよね。
さすが、正義の心は健在だったかという感じ(笑)
ただ、そういうオチにするなら、もう少し家族の絆みたいなのを手前で感じさせてくれたら、もっと意外性のあるラストになったかなとも思う。

そんなわけで、怖さ控えめのホラー要素のあるファミリー映画って印象かな。
自宅のプールが舞台っていうことで、まず邦画ではお目にかかれない設定だよね。
だから、家にプールがあるのが割とポピュラーなアメリカ人と、そんな広い家がそもそもない日本人とではちょっと感じ方が違うかもしれない。
劇中であった友達呼んでのプールパーティー、楽しそうだったな(笑)
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