TIFF2023の1本目。
『燃ゆる女の肖像』に出演した女優、ルアナ・バイラミの監督作品。
自らのルーツであるコソボを舞台にふたりの女子大学生の関係を描いている。
テーマが重く、作品全体として特に後半は重い空気が漂っていたように思う。
何度も煽って本音を大きな声で言わせるシーンは印象的だった。
冒頭のホームビデオのシーンをラストにも持ってきて、あの頃は良かったというニュアンスを持ってくるのは田舎での生活を捨ててきた彼女たちの選択に対して皮肉のようなものを感じた。
全てがうまくいくことなんてないって思うと悲しい。