あらゆる面で傑出してた。
修復しただけあって映像の素晴らしさを堪能できた。
足された劇伴の助力も凄まじく、映像と相まって迫力十二分。
クライマックスの長回し、カット、撮り方、実験的な試みも感じながら、抜群にカッコいい。若い力の結集を感じ、感動的である。
頭から激しく、トーンダウンするかもと思ったが、杞憂であった。
ニヒリズム、シニシズムに陥り、アンチヒーロー的な要素を取り入れつつ、平三郎はあくまで自らの正義を通す。
この一本槍が筋書を貫くことで面白くさせている。
俗世間の二元論的思考のネガティブな面を克明に捉えた普遍性に満ちている。