「おばあちゃん、おやすみ」
「おばちゃんだよっ!」
戦後2年の日本でこのコミカルさ
小津監督がシンガポールから復員後、約1年の休養を経て、1947年に発表した戦後第1作にして40作目の監督作。
焼け野原の東京を逞しく生きる人々を描いた人情喜劇。リアル戦後の東京が映し出され、そこで喜劇が展開され、一気に引き込まれる。
最後のおたねの台詞
当時は他人の子でも子供なら守らなければという母性愛が強い人も居れば、貧しい状況下で自分優先で物事を進める人も居たのだろうと想像した。ラスト西郷隆盛の銅像下は恐らく実際に孤児の子供達を撮らえて少しでも里親と繋げれる様にという小津監督の想いと勝手に解釈しました。
他人と関わることを極力避けがちな昨今
あんな隣人との会話はもう不可能なのだろう。